転職も成功と言えず、他業種も肌に合わず
IT業界に戻るしかねぇ
業界に戻るなら独立か!?
簡単にまとめて言ってしまってますが、4~5年の転職経験で紆余曲折を経ての独立決意でした。
独立前は精神的にも参ってくすぶっていた時期です。
初めて転職する前(今から13年ほど前)に投資家の方や社長と知り合いになる切っ掛けがあり刺激を受けたのが転職を考え始めたきっかけでした。
ただ、きっかけはあってもサラリーマン当時の自分はどうしていいか分からなかったのは事実でもっと自由に働きたいけど、学歴も無いし職場も入ってみないと分からないしどうしたらいいんだろう。そんな風に悩んでいたものです。
当時は書籍や転職に関するサイトを調べ、模索しながら独立の一歩を踏み出したのを覚えています。
今みたいな独立支援サイトやサービスは殆ど目にしないぐらい情報量は多くはありませんでした。
独立に関しては安心だからやってみた方がいいよ!なんて誰にでも言うつもりはありませんし独立には向き不向きもあります。
独立に向いている人
独立に向いている人は技術が特別凄い人というわけではありません。
技術も伴っていれば言うことはありませんが、技術がある人が必ずしも独立に向いているわけではなく。
私が知り合い独立して成功している人には、共通して3つの特徴がありました。
- 自分の意見がある
- コミュニケーション能力がある
- 現状に満足しない
特別な特徴というわけでもなく、誰しも持っていそうな特徴です。
自分の意見がある
フリーランスとして個人で仕事を請ける場合でも、会社を設立して仕事を請ける場合でも会社や上司、職場からの指示を待つのではなく、自分の意見を言い自ら行動ができる人が向いていると言えます。
働く人の中には責任を負いたくないという人も居るかもしれませんし、上司の言うことを聞いてた方が楽だと考える人も居るでしょう。
この考えに囚われていては独立して短期的には成功しているように見えても長く存続することは難しくなります。
もちろん考え方は変えていくことも可能なので、今できていないのであれば考え方を変えていけばいいのです。
ただし、自分の意見を持つことは大事ですが考え方は柔軟であるべきだと思います。
顧客の意見を必要以上に聞きへりくだりすぎる必要はありませんが、顧客の意見を尊重すべきシーンは絶対にあります。
この辺りは仕事をこなしていれば培われるバランス感覚なので、それほど難しく考える必要はありません。
もちろん独立してすぐにすべてを完璧にこなすことは難しく最初のうちは改善点も多いことでしょう。
完璧にこなせることに越したことはありませんが、どんなことでも臨機応変に対応するという心構えがあれば十分です。
これは恐らくどんな業種にも通じることですし、独立は関係なく働く人には必要な心構えだと思います。
コミュニケーション能力がある
どの現場でも高いコミュニケーション能力が求められます。案件獲得においても何においても重要な要素です。
現場によってその重要度は異なりますが、どの現場においても一人で仕事をすることは少なくチームで仕事をすることが殆どです。
多くの人が関わる現場であるほどコミュニケーション能力の重要性が高まります。
業種に関わらずコミュニケーション能力が重要というのはどこでも耳にしますが、現場に入ってみるとコミュニケーションを取ることが困難な人は少なからずいらっしゃいます。(フリーランス、社員などに関わらず)
同じような経歴・技術力であれば、最後の決め手となるのはコミュニケーション能力の有無です。
コミュニケーション能力は培うことができますが、指標や上限がある明確ではありませんし目に見えて分かりやすいものでもありません。
日々意識することでしか磨けませんが、独立に関係なく全ての人にあれば良い能力です。
現状に満足しない
あなたが独立して達成したいことはなんでしょうか?
目標を達成できた場合、人は満足して歩みを止めてしまうことがありますが、現状に満足せず次々に新しい目標を設定できる人は事業の勢いも増しやすく継続力にも繋がります。
私自身、満足して歩みが止まってしまった時期は社員時代にも独立してからもありました。
歩みを止めてしまうことを防ぐためには定期的に自身の行動を振り返ることです。
現状に満足したとしても定期的に振り返り見直すことができれば、新たな目標や現状の改善点を考える機会になります。
youtubeなどのように誰かがコメントして教えてくれるわけではりません。
特に独立してしまうと自分のことを客観的に見て意見してくれる人は皆無です。是非自分自身で振り返れるようになり現状を改善し続けましょう。
独立していいこと
一番は自分で仕事の方向性や売上を決められることでしょう。
経験を得てスキルアップしたいのであればその方向で案件を探せますし(未経験分野であればマッチングの難易度は高いですが)
自分の単価も自分で決められるので、売上も目に見えてわかります。
私が所属していた会社では、事業部ごとの売上を競わせていました。
これ、営業部署であればそれでその競わせ方で良いと思うのですが、現場にはそぐわない競わせ方だったと思います。
IT企業でも担当営業が居て仕事を取ってくるわけなので、もうほぼ売上は決まっています。
独立前にやること
独立して仕事を請ける前に決めることは、個人で仕事を請けるか、起業して会社で仕事を請けるかです。
個人か法人によって仕事を請ける前の必要な手続きが異なります。
副業の場合は個人事業主として届け出ます。
フリーランス(個人事業主)に必要な提出書類
税務署に開業届と青色申告申請書を提出すればOKで開業費用は無料です。(税務署に行く交通費、郵送提出なら郵送費は掛かります)
また、行く前はかなりドキドキするのですが、2枚ほど書類を書くだけなので混んでなければ届け出が完了するまで10分程度で完了します。
もしかしたら簡単過ぎて拍子抜けする方がいらっしゃるかもしれません。私もすごく簡単だなーっと感じました。
フリーランスの場合は、必要に応じて屋号を指定して申請しますが特に指定しなくても受理してもらえます。
屋号とは個人の場合の社名のようなものです。
以下は提出書類です。白色申告より青色申告の方が節税になるので青色申請書の提出をおススメします。
- 開業届
- 青色申告申請書
フォームに沿って入力するだけで 個人事業主の開業書類を無料で作成できるサービス。
起業に必要な提出書類
法人で活動したい場合は、会社の種類(株式会社 or 合同会社)によって必要な費用と提出書類が異なります。
必要書類も少なく、費用も安価なので個人的には合同会社をおススメします。
必要な費用は株式会社設立で約25万円、合同会社設立で約10万円です。
また、フリーランスと比較すると資料の準備にも時間がかかり準備作業は重いです。
以下は代表的な提出書類です。必要に応じて7~11種類を準備する必要があります。
- 設立登記申請書
- 収入印紙
- 定款
- 就任承諾書
- 払い込み証明書類
- 登記すべき項目
- 印鑑届出書
- 印鑑証明書
個人事業主向け同様、フォームに沿って入力するだけで会社設立に必要な書類を無料で作成できるサービス。
電子定款の作成や印鑑の購入にも対応している。
電子定款の作成には5000円かかるが、マネーフォーワードクラウドの法人プランを契約することで無料になる。
事業の維持費を把握しておく
個人の場合は、確定申告をした際の利益額によっては納税額がゼロということもあり得ます。
また、個人事業の場合も人を雇うことはできるので、経費の種類としては法人とそれほど変わりません。
どちらにおいても収入を得るために支払った費用は経費として処理します。
しかし法人の場合は税金の種類がいくつかあり、最低限納めるべき税金もあるため会社を存続させるためには無視できません。
(同じ法人でも株式会社と合同会社では支払う額が異なります)
基本的に収めることになる税金の種類を以下の通りです。
- 法人税
- 法人住民税
- 法人事業税
- 特別法人事業税
- 消費税
個人と法人のどちらが税金の支払いが得かというのは一概には言えませんが、年収800万円を超えるあたりで法人化を検討するのが良いでしょう。
所得税や法人税など税金のルールに基づくものなので、詳細は自分の業界に強い税理士さんに相談してみてください。
また、法人の場合は赤字であっても法人住民税の7万円は最低限納付が必要になる点は個人事業と異なる点として覚えておきましょう。
簡単にまとめてしまいましたが、独立当初は資金も少なくスモールスタートする方が多いと思いますので、個人事業として始めるのが良いのではないでしょうか。
法人化は自分で収益状況が把握できてからでも十分間に合います。
起業の学校
日本最大級の起業支援メディア「アントレ」と提携し、社会人を対象とした「起業の学校」
働きながら3ヶ月で、経営スキル学習と事業立ち上げを通じて稼ぐ力を養います。
独立支援サービス
案件毎に仕事が変わる特性から、IT業界はフリーランス向けの支援サービスが多く展開されています。営業の代替となるサービスと考えれば良いでしょう。(以降、案件サイトと記載)
案件サイトの使い勝手は転職支援サービスとほぼ同じと考えて大丈夫です。転職経験者であればスムーズに利用できるでしょう。
案件サイトでは、案件毎に契約内容(単価や時間外など)、案件の詳細が書いてある案件情報が一覧化されており、その中から参画したい案件を選び、書類選考を通ったら面談に進み、双方合意が取れれば案件のスタートです。
案件サイト
フリーランススタート
エージェント毎に得意業界、中間マージン、支払いサイトなどが異なるため登録して説明を受けてみると条件が合わないことは少なくない。
フリーランススタートでは100社以上のフリーランスエージェントと提携しサイト内で完結できるため、煩わしい登録作業の手間を軽減することが可能。また、エージェント各社の特徴比較、口コミを閲覧しコンタクトを取ることができる。
ギークスジョブ
ITフリーランス専門エージェントとして20年以上の実績があるギークスジョブ。
リモート案件数は80%を超え、【リモート相談可能】【週4~5日稼働】の案件をメインに取り扱っている。
20年以上のノウハウを元に、『市場価値診断』『キャリアアップ事例集』が参照でき、福利厚生サービスの『フリノベ』やお部屋探しの仲介手数料が半額になるなど、エンジニアのサポートを積極的に行っている。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは2020年12月のフリーランスエージェント登録者数でNo.1を記録し、2022年8月時点で利用者の平均年収は876万円となる。案件ではフルリモート案件、週2~3日稼働案件など幅広い案件を取り扱っている。
案件担当の他にサポートチームがあり、契約更新時期には早期の契約更新手続きを推進してもらえる。
また、サポートチームがあるため担当に連絡がつかず困る・・・ということが無く、契約更新は収入にも直結するため安心して作業に集中することができる。
会計&確定申告
独立後は何よりも仕事を継続して確保することが大切ですが、独立した後は確定申告が必要になるので会計ソフトや税理士の利用を事前に検討しておくと良いでしょう。
マネオは現在マネーフォワードを使用しているためマネーフォワードをおススメしていますが、freeeでも問題ありません。
マネーフォワード
Webブラウザとスマホアプリで利用できるサブスク型サービス。データはクラウドに保存されアカウントに紐づくためPCを変たり、出先で利用したい場合にも便利。
オンラインサービスのため、PCにインストールが必要な会計ソフトに比べ、税理士とのデータ共有やバージョンアップの考慮は不要で常に最新の状態で利用できる。
データの入力はある程度自動化でき省力化が図れ、e-Tax(電子申告)にも対応し確定申告の負担が軽減される。
税理士
税理士紹介
税理士と税理士を必要としている人のマッチングサービス。
インボイス制度など税務課題は年々新しく変化し、本業でなければ迷ってしまうことも少なくない。
税務関連を本業のプロへ任せることで、自分の業務へ注力・加速できる環境を整えよう。
法人個人を問わず対応してもらえ、税理士への条件(費用、人柄、その他)も相談可能。
まとめ
個人的には腹が決まってしまえば、独立した方が将来的に幸せになりやすいと思います。
とはいえ、社員経験しかなければ中々一歩は踏み出しづらいものです。そんな時は副業などで小さな成功体験を積み重ねると、独立後のイメージも湧きやすくなるでしょう。
もちろん必ずしも独立がゴールではありません。ずっと2つ以上の収入源があっても構いません。副業はずっと副業のままでもいいんです。
副業をする場合は、少なくとも開業届を出して確定申告が必要になりますので覚えておきましょう。